シンクロフェスティバルに向けた恐竜デッキの考察
本日4月12日からマスターデュエルで開催される「シンクロフェスティバル」。恐竜族はシンクロとも親和性の高いデッキですが、主軸となるエクシーズやリンクが使用できないことによって見直しを要する箇所もあるため、ポイントを簡単にまとめてみました。
展開ルート
基本は変わらずいつものアルゴ卵です。
しかし、リンク召喚できないのでミセラで卵を出して卵を割る流れが成立しません。
そこで、ミセラからはチューナーモンスターのアウロを出してみます。
「天輪の双星道士」は普段だと「水晶機巧-ハリファイバー」の陰に隠れがちですが、シンクロ限定環境においては強力なカードです。
天輪効果で卵を特殊召喚します。
オヴィ効果でアルゴを特殊召喚。
卵効果でレックスを特殊召喚。
武力効果で天輪を特殊召喚。
瑚之龍効果で1枚ドロー。
進化薬でアルコン特殊召喚。
レックス効果で自身を特殊召喚。
最後の☆7はクリアウィングのほか「月華竜 ブラック・ローズ」「F.A.ライトニングマスター」「シューティング・ライザー・ドラゴン」などが候補に挙げられます。また、アルゴではなくアウロを蘇生していれば☆5の「源竜星-ボウテンコウ」を出すこともできます。
諸課題
盤面に関しては、特殊レギュレーションの中でも十分強固にできることがわかりました。
では、その他はどうでしょうか。次は弱体化した点について掘り下げてみます。
他の種族を供給しづらい
「セキュア・ガードナー」がないと、恐竜族1体で恐竜族以外を落とすのは困難です。つまり、1枚初動がなくなるため安定性が大幅に下がってしまいます。
スクラップが弱すぎる
プチラ+オヴィだとアウロを出せず、展開を伸ばすには☆4チューナーが必要です。
しかし「スクラップ・キマイラ」は素材の縛りがあるため、エクシーズやリンクがないとまるで役に立ちません。
キマイラを完全に無視しても一応バロネスくらいは出せますが、キマイラのないラプターは事故要因でしかないので、プチラ+オヴィのルートは切り捨ててよいかと思います。
金謙が使えない
エクストラデッキだけでなくメインデッキのカードも、イベント趣旨にそぐわないものは禁止カードに指定されています。とはいえ恐竜族に直接の規制はないので、他のデッキも平等に弱体化していると考えれば影響は軽微かもしれません。
補強案
構築の隙間を埋める候補を考えてみます。
コストが重いカードでも、初動に関わるものはなるべく積んでおくとよさそうです。
アルゴ+「灰流うらら」で出せるシンクロモンスター。進化薬やアルコンの条件を満たすために☆2~5はある程度用意しておくとよいでしょう。
同じ理屈で、特殊召喚できるチューナーがいくらかあると動きの幅が広がります。
恐竜族で特殊召喚できるチューナーも使いどころはありそうですが、ただ入れるだけだとレベルが噛み合わないので一工夫必要になります。
ずっと恐竜を使っている人も、初めて使う人も
恐竜は割と古くからトーナメントシーンに台頭しており、レギュレーションの変化にも対応できるスペックがあります。特に、リンクモンスターがない環境であればアルコンのパワーを存分に活かせるので、この機に組んでみるのもお勧めです。
短期間のエキシビジョンのためにカードを買い足すのには抵抗もありますが、変則ルールならではの構築を本気で考えてみるのもまた楽しいですね。
以上