植物がもたらす「方界」の新たな展開と可能性
12月5日に発売の「SELECTION 10」に収録されている「聖天樹の幼精」。植物族1体でリンク召喚できることから「ストライカー・ドラゴン」や「聖魔の乙女アルテミス」のように、所属テーマ以外でも幅広く活躍できる可能性を秘めたカードです。
方界において種族指定のLINK-1といえば、合神を用いた連続リンク召喚に「リプロドクス」を絡めるムーブがあります。
これによって「トロイメア・ユニコーン」の相互リンクをつくったり、「双穹の騎士アストラム」「閉ザサレシ世界ノ冥神」などの召喚条件を満たすことができるわけです。
では、新規LINK-1の参入は方界にどのような影響を与えてくれるでしょうか。
モンスター2体の展開
幼精のリンクマーカーは下向きであり、トロイメアと相互リンクにはなれません。
が、植物族とモンスター2体が並ぶということは…。
以下が展開例です。
デューザ+1体でスタート。
デューザ効果で合神を落とします。
合神効果でデューザ特殊召喚。
デューザ効果で合神落とし。
リプロドクス効果で植物族を宣言。
合神効果でデューザ特殊召喚。
デューザ効果で合神落とし。
合神効果で☆4方界を特殊召喚。
クロスローズ効果でメイデン特殊召喚。
メイデン効果でブラックガーデンをサーチして発動。
ブラックガーデン効果でデューザ特殊召喚。
デューザ効果で業落とし。
メイデン効果でクロスローズ特殊召喚。
デュガレス効果でデューザ特殊召喚。
デューザ効果で業落とし。
LINK-4を立てる展開はそのままに、業を落とす枚数を増やすことができました。
また、クロスローズは「トロイメア・フェニックス」と相互リンクできるため、追加の1ドローも狙いにいけます。
モンスター3体の展開
同じ展開ルートで合神1枚分が浮くので、モンスターが3体なら業も3枚になります。
キルパターンの変化
ノヴァを出すには大量の手札が必要であり、なおかつノヴァ単体では8000ダメージを出すことが困難です。ゆえに、方界カードとそれ以外のリソースをバランスよく引かなければならないというのが、従来の方界の考え方だったと思います。
また、リンク召喚で手札を増やすにはチューナーなどの汎用性に欠けるカードを投入しなければならず、アドと事故率はトレードオフの関係にありました。
しかし、上記のルートならばあらゆる展開カードが2枚まで方界カードに変換されるため、相手の妨害を崩しながら勝利条件を整えることができるわけです。
こんな手札だろうと
だろうとOKなのです。
プレイングの変化
動きの幅が広がるということは、既存のカードの使い道も広がるということです。
方界胤ヴィジャム
LINK-1の素材になれる点を活かした展開が狙えるようになりました。
このような手札なら副葬で業を落としてしまいがちですが、あえて合神を落とすことで
手札の方界の枚数を減らすことなくLINK-3を出せます。
方界法
手札から発動すると手札の方界が減ってしまうため、墓地効果を主としていたカード。しかし、ヴィジャム合神とあわせてその価値は高まったといえます。
1ドローを含めて計3枚の手札交換で、ノヴァが出る可能性を残せます。
禁じられた一滴
法や合神との親和性が高く、法の地位向上によって一層扱いやすくなります。
法とデューザで合神2枚を送ったのち、法とデューザをコストに発動することで、1ドロー+サルベージ+業×3の計5枚の手札補充が可能です。
メインデッキの変化
これまでより使い勝手が向上したカードにも目を向けてみましょう。
方界超帝インディオラ・デス・ボルト
性能はガンダイルと比べて見劣りするものの、展開ルート上で必要となる☆4方界として採用が検討できます。
方界カードが過多になってしまう場合はゲイラ・ガイルを抜いたり、ヴィジャムを減らすなどの調整も必要かもしれません。
名推理
運による振れ幅が大きいカードですが、モンスターの質を問わなくなったので「増殖するG」などがめくれても許容できるのは大きな強化であるといえます。
相手にとってはマストカウンターになるため、デューザを出す前の妨害チェッカーとしても優秀です。
ただし☆1や☆4は宣言されやすく、特殊召喚自体の安定性はいまひとつ。
召喚僧サモンプリースト
デューザを特殊召喚できるカード。名称ターン1がなく同名もリクルート可能なので、魔法を2枚切れば3体展開ルートにも応用できます。サモサモデューザガッシンガッシン…
また、☆4であるためデュガレスを先に出せる点もポイントです。合神3:業2ではなく合神2:業3を落とせるので、リンク数と引き換えに方界を1枚増やすことができます。
デュガレスの効果を発動するには、あらかじめ墓地にモンスターがなくてはなりません。
リンク召喚前にデュガレスを使うと
業2枚を落とした上でクロスローズに繋がる盤面が出来上がります。
エクストラデッキの変化
基本ルートがコンパクトにまとまったおかげで、残りは9枠と割と余裕があります。
展開できない状況下で役立つカードや、最終盤面で置くカードを中心に選定しましょう。
LINK-1
アルミラージで十分なことも多いですが、ヴィジャムを特殊召喚する場面があるなら入れておきたいです。
LINK-2
合神が手札に2枚きてしまうとクロスローズが成立しないので、トロイメア同様、手札を切れるカードは重要です。
LINK-3・4
クロスローズ+デューザ+デュガレスからつくれる範囲で、盤面の突破力を重視してバリエーションを持たせましょう。
クロスローズは墓地から蘇生している=EXデッキから特殊召喚されていないため、アストラムを出す場合はデュガレス+LINK-3になります。「I:Pマスカレーナ」は使えない点に注意。
融合
先攻でノヴァと合神を握っていたら出してもいいかも…くらいの立ち位置。積極的に狙うのならば「幻獣機アウローラドン」で合神を拾えるように組むとよさそうです。
選ばれたのは10テーマだけじゃない
新しいパックが発売しても、興味のないテーマだとチェックすらしないこともあるのではないでしょうか。しかし、そういった中にこそ可能性が眠っているかもしれません。
みなさんも「SELECTION 10」を買ってデューザに木を植えましょう。
以上